太古の彫刻・柱状節理「玄武洞」
ここは兵庫県北部にある玄武洞。見事な柱状節理が見られると聞き、訪ねました。 昨年こちらでKJiさんに丹後半島の立岩の写真を見せて頂き感動して見に行きました。立岩は全体が柱状節理でできた1枚岩だそうですがそれ以来柱状節理に関心を寄せていました。 今回の玄武洞はその地層が目の前に露出していて縦だけでなく横にもナナメにも複雑に出ていることにも驚きました。160万年も前に地殻変動でマグマが出て急激に固まるとき収縮して岩石に規則正しい割れ目ができたそうです。 昔は地元の人々の採石場になっていて、家の石垣や庭石、漬け物石にまで利用されていたとか。 縦だけでなく横向きにも割れ間ができていてそのまま石材として使える便利な石だったそうです。8,9枚目に使用例として石畳と城崎温泉の護岸の写真を入れました。 玄武洞には大きな洞がありますがそれが採掘の跡だそうです。1925年但馬地方を襲った大地震があり、玄武洞も大規模な崩落がありましたが、崩れた石を城崎温泉の復興に川の護岸として使用したそうです。 柱状節理は各地でも見られるようですが高千穂峡、東尋坊にもありましたね。宮城県の白石市にも大規模な材木岩というのがあるらしいのでいつか見に行けたらいいなあと思っています。 自然の驚異、大地の神秘! この柱状節理は天然記念物となり今では採石禁止になっています。
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