赤十字旗が翻る村・青森県佐井村
旅の記憶 下北半島の最北端、大間崎に近い場所。佐井村は江戸の頃から北前船で栄えたといいます。 ここに300年も代々医師の家系をつなぐ三上家があるのですが(現在まで!)、中でもその8代目三上剛太郎は1869年(明治2年)生まれ。日露戦争(1904~1905)で軍医として従軍。1905年負傷者の治療に当たっていた包帯所がロシア・コサック騎兵に包囲された時、三角巾や赤い毛布を切り裂き赤十字旗をつくり掲げたところ騎兵は包囲をといて立ち去り数十名の負傷兵が救われた。1963年赤十字100周年記念で,負傷兵を救った名誉ある「手縫いの赤十字旗」として紹介されて世界の人々の感動を呼んだ。(パンフレットより) 終戦後佐井村に戻り94才でこの世を去るまで地域医療に力を注いだそうです。 三上家住宅は和風医院の特徴を残す全国的にも貴重な建造物で青森県重宝指定。 強風や荒波の押し寄せる寒さ厳しい北の地で医療に生涯を捧げた医師がいたことをはじめて知りました。 旅もいいものだなと思えたひとときでした。
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