大宝寺のうば桜 2020.3.23
この桜は根回り2.8m、樹高5mで特別高くはないが根張りがよく、その姿態は美しい。松山地方では早く開花する種類で、彼岸桜の仲間である。この桜は、和名エドヒガン(江戸彼岸)・アズマヒガン(東彼岸)・ウバヒガン(姥彼岸)ともいうが、必ずしも東日本のものではなく、四国においても、低山から山地でその生育が時折見られる。むかし、この地の角木長者の娘が長い病床にあったが、乳母のお袖が必死になってお薬師さまにお願いをして、娘は回復した。その後、乳母のお袖が急病になり、「わらわはお嬢様の身代わりをお薬師さまにお願いしたのだから嘆かぬよう。ただお嬢様の病気回復のお礼に寺に桜を植えてほしい」と遺言して世を去った。それでこの桜を乳母桜。姥桜と呼ぶようになったと伝えられている。大宝寺(松山市南江戸5丁目)松山市指定天然記念物(松山市公式スマートフォンサイトより)
おでかけ
コメント編集