賽の河原に石を積む・恐山
日本三大霊場(比叡山、高野山、恐山)のひとつ。 この世とあの世の境目にある、つまりあの世に最も近い場所が恐山であるとされ、そこを訪れて亡き人を偲ぶところ。もうひとつはイタコという死者の言葉を「口寄せ」するという霊媒師がいるらしいこと。私は恐山についてはその程度の知識だった。 今回はじめて訪れて一歩踏み入れると,無数の石積みの塊が広がり、カラカラ回るおもちゃの風車(カザグルマ)、辺りに立ちこめる硫黄の臭いが加わって,荒涼としたもの悲しい景色が広がっていた。賽の河原、なんとか地獄などまさに死者の魂が集まる場所という感じがした。 賽の河原について調べてみた。 「親に先立って早くに死んだ子どもが苦を受けると信じられている冥土にある河原。親孝行ができないまま死んで、罪滅ぼしに子どもが石を積み重ねている。「ひとつ積んでは父のため、ふたつ積んでは母のため・・・」 しかしいくら積み重ねても完成することがない。なぜなら鬼が来て、崩してしまうから。」 . ここでは子どもの死=親不孝とされている。早くに死んでしまったことが、なぜに子どもの罪になるのか。子どもはもっと生きたかっただろうし、不治の病だったかもしれないし、親の不注意で死なせてしまったのかもしれない。それなのに鬼にまで責め続けられるなんて 納得がいかないことだ。 そこに地蔵菩薩が来て子どもを救ってくれるという。 賽の河原や血の池地獄を通り過ぎると向こうには清らかな水をたたえた白砂の極楽浜が広がっていた。遠くに目をやると風車を手にした二人が来てひざまづき,湖のほとりに2本立てかけていた。もしかして子どもを亡くした夫婦なのかもしれない・・・。 荒涼とした景色の中でおびただしい石を見ながら,そのひとつひとつに積んだ人の想いがあることを思った。また、亡き子のために親が贈ったというおもちゃの風車がカラカラと音を立てて回っていたのが印象的であった。 なお「賽の河原の信仰は仏典に根拠はなくて、中世に起きた俗信らしい」とも書いてありました。 長々とすみませんでした。
プチトマトさん
2021年11月23日 6:29
花みちこさん
2021年11月22日 12:56
プチトマトさん
2021年11月22日 6:21
ヨッサンさん
2021年10月22日 23:40
ヨッサンさん
2021年10月22日 23:24
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